大学の教員・職員へのみち

医療系大学の人事が見た教員・職員になれる人、なれない人

履歴書は指定された通りに出そう

履歴書、研究業績書などの応募書類は、大学によって異なる。

 

フリーのところもあれば、文科省への設置申請/届出の際に使用するフォーマットを指定する場合もあれば、その大学独自の指定のものもある。

 

おそらくフリーのところはほとんど無く、文科省書式で可としているところが多いのではないだろうか。

 

だが、あの書式は正直見にくい。というのは、あの書式は、文科省での審査用のものであるから、用途が特殊なのだ。だから、大学によっては、別様式を指定する。

 

この独自の書式を指定しているというのがミソである。その大学の採用に対する意図があるからである。

 

それを無視して、独自のフォーマットで提出する候補者や、文科省書式で提出する候補者がいる。

 

ほとんどの候補者は、当然指定されたもので提出をするので、違う様式で提出されると、ものすごく目立つ。もちろん悪い意味でだ。

 

人事担当者として、そうした悪い意味で目立つ書類をどう見ているかというと。

 

完全オリジナルの書式で提出してきた場合は、その候補者は、協調性がないか、社会性がないか、理解力が欠如していると見る。いずれの場合も、教育者としては、欠点なので、この時点でアウトとなる。

 

指定の書式ではなく、あえて文科省書式で提出してきた場合は、「わたしは大学というものを知っていますよ」、という驕り、高ぶり、傲慢さを見てとる。なぜなら、文科省書式は社会一般のものではないので、自分はそうした一般社会より高尚なところにいるということをアピールできると思っているから、あえて出してくるのだ。担当としてみれば、面倒なタイプの教員だ。大学に入ったら、学務/教務スタッフに、あなたは知らないかもしれないけど、大学というにはねぇ、と恥ずかしい講釈をしてしまいかねないタイプだ。よほど事務スタッフの方が大学を知っていたりするのだがね。先が思いやられるタイプだが、要注意と見るだけで、バツにはしない。

 

結局は、指定の通りに提出した候補者が、いわば、まとも、ということで安心できる。

 

人事担当者はそう見ていることを覚えておいてもらいたい。

見極めが必要だが、看護バブルが弾けそうだ

一部の地域で看護師が充足しつつあるようだ。

 

診療報酬改定の影響だろうと思われる。もしそうなら、以前の診療報酬体系に戻らない限りこの流れは確定なのかもしれない。 国に財源がない中、元に戻るとは考えにくいのだが…。

 

とはいえ、今年限りの現象かもしれないので、確定はできないが、公立病院が看護師の採用を関連の学校に限定したらしく、その病院への就職を当てにしていた学校が慌てているらしい。

 

公立病院が看護師の採用を抑制したということの影響は大きい。なぜなら、その地域の公的医療機関全体の傾向の可能性があるからだ。

 

就職担当にとっては青ざめて冷や汗が出る出来事である。

 

いつかは必ず訪れる看護師の供給過剰の時期がもうすぐそばに見えてきているのかもしれない。

 

すると、当然にことながら、近年の看護師の養成校の乱立に終止符が打たれるかもしれない。

 

乱立の果てにできた学校からの卒業生が来年頃から大量に市場に供給されるが、需給バランスが適正なのか、誰にもわからない。

 

看護師の就職難という問題が出てくることになるのかもしれない。

 

そうなると、当然供給する側の学校も余剰になるわけで、教員も余剰になるという理屈になる。

 

さて、どうなるか?この2〜3年で傾向が見えてきそうだ。

 

看護系大学・専門学校の生き残りをかけた活動が本格化するのだろう。

 

個人的な予想として、生き残るのは附属の専門学校、もしくは臨床施設との結びつきの強い学校が生き残る。専門学校はこうした形態が多いので、それなりに生き残るのだろう。大学もそうした系統の大学が有利。

 

それと地方部の看護系大学・専門学校も生き残るのだろう。

 

危険なのが、臨床と縁が薄い都市部の大学・専門学校。就職難となれば、一番弱い立場の学校群である。志願者は激減しないだろうが、就職の斡旋に力がないから、徐々に志願者数を減らしていくことになり、回復することはない。

 

看護師の就職難となると、一時的に地方部の学校は苦戦を強いられるだろう。学生は都市部を指向するからだ。

 

だが就職難になると、真っ先に埋まるのが都市部の臨床施設であり、空きが出るのが地方部の臨床施設になる。

 

都市部出身の学生にとって地方部は魅力的でなく、結局、地方部の臨床施設に戻るのは、その地方部出身の学生だけ。

 

となると、あえて都市部の学校に通わせるインセンティブもなくなり、時間はかかるかもしれないが、地方部へ学生の進学が回帰する。

 

ということで、生き残るのは前述の通りの学校群になるのではないかという予想だ。

医療系大学の中で看護系教員になるのが最も簡単だ。なぜならバブルだからだ。

看護系大学の教員になるのは簡単

医療系の大学の中でも、いや、全大学の中でも、最も簡単に大学教員になるれるのは「看護系」の大学教員である。

 

 

まず、大学の教員になるのであれば、知っていて当然のサイトJREC-INで、看護系の公募を調べてみればいい。

他の学際領域・学問領域に比べて圧倒的に求人が多い。

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医療系の大学は百花繚乱

大学の約1/3に看護学科があると言われ、さらには40年ぶりの医学部新設が続き、新設の大学、学部、学科の半分は医療系という昨今、医療系大学はまさに百花繚乱の様相である。

 

このことが良いとか悪いとかの問題ではなく、そうなっているという事実と、社会の要請がそちらに向かっているということの証左に他ならないだけである。

 

裏を返せば、今後社会の要請が変われば、医療系大学は減っていき、別の領域が台頭していくだけのことである。

 

医療系大学にとっては、まさに今は我が世の春であるが、我が世の春を謳歌していると、足元で蠢く変動に気がつかず、取り残されていくのは、一般企業だけに限らず、大学も一緒である。

 

間近に迫る変動は2018年問題であろう。18歳人口が再び減少に転じ始める 年として大学関係者には、よく知られる。

 

この年を皮切りに淘汰されていく大学が出てくるかもしれない。淘汰される大学は、その役割を終えただけの場合もあるだろうし、経営が行き詰まったための場合もあるだろう。

 

こうしたご時世に、実際の採用現場にいる者が感じている現状と将来の大学像を書き連ねていきたい。