大学の教員・職員へのみち

医療系大学の人事が見た教員・職員になれる人、なれない人

医療系の大学は百花繚乱

大学の約1/3に看護学科があると言われ、さらには40年ぶりの医学部新設が続き、新設の大学、学部、学科の半分は医療系という昨今、医療系大学はまさに百花繚乱の様相である。

 

このことが良いとか悪いとかの問題ではなく、そうなっているという事実と、社会の要請がそちらに向かっているということの証左に他ならないだけである。

 

裏を返せば、今後社会の要請が変われば、医療系大学は減っていき、別の領域が台頭していくだけのことである。

 

医療系大学にとっては、まさに今は我が世の春であるが、我が世の春を謳歌していると、足元で蠢く変動に気がつかず、取り残されていくのは、一般企業だけに限らず、大学も一緒である。

 

間近に迫る変動は2018年問題であろう。18歳人口が再び減少に転じ始める 年として大学関係者には、よく知られる。

 

この年を皮切りに淘汰されていく大学が出てくるかもしれない。淘汰される大学は、その役割を終えただけの場合もあるだろうし、経営が行き詰まったための場合もあるだろう。

 

こうしたご時世に、実際の採用現場にいる者が感じている現状と将来の大学像を書き連ねていきたい。